雨に濡れた草に小さなシジミチョウが止まりました。シジミチョウは、赤いベニシジミ以外はみな同じだと思っていましたが、写真を撮って比べると、少しずつ違うことがわかります。これはルリシジミでした。ヤマトシジミと同じように、ごくありふれたシジミチョウだそうですが、なかなか美しいものです。
ところで、ロシアの民間軍事組織ワグネルの叛乱事件、驚きましたが、一夜でなかったことになったような、ないような……?なにが起こったのでしょうか?
実は、ロシアがウクライナに攻め込んだ去年の春、ぼくは偶然ショーロホフの『静かなドン』を読み始めていました。 高校時代、引っ越し先から2時間かかる通学電車で読み始め、大学でも2時間かかる電車で読み継いだのですが、ストライキで通学しない日もあったりなかったり、小説より現実の日々がワクワクすることもあり、やめてしまっていたのでした。
去年、コロナのすき間をかいくぐってブックオフをのぞいたら、岩波文庫で全冊そろっていたので、衝動買い(大人買い?)してしまったのです。
ウクライナの戦争が始まると、舞台が一部重なります。小説はドンコサックの世界で、ロストフあたりでしょうか。彼らは第一次大戦の中で兵士の叛乱、革命に巻き込まれていき、コサックも3つに分断されていきます。革命軍の中のケレンスキー派、ボリシェビ派、そして皇帝派です。その中で、コサックの将軍(軍閥?)が反乱を起こしたりする。登場人物たちもよく状況が見えない中で右往左往するのですが、テレビを見ていて、同じことが起こっていると思いました。
私たちは遠く離れていて、報道や解説を聞いて、なんとなくわかった気になりますが、現場にいたらきっと何が起こっているのかわからないのではないでしょうか? もっとも今度の叛乱騒ぎは、ここにいてもよくわからないのですが。