今朝、部分的な虹を見ました。
昨日と今朝、急に激しい雨が降ったかと思うと、すぐに晴れるというような天気でした。冬型のような西高東低型の気圧配置になると、こんな雨や雷雨になることが多くなります。秋の終わりごろの日本海側に特有な「時雨」のような天気です。
「時雨」は季語でもあり、季節限定の言葉なのでしょうが、西高東低のような一定の条件になれば、季節を問わずに起こる現象なのだと思います。しかし、酒田に移住して気がついたのですが、「時雨」という言葉はだれも使わないのです。「これが時雨か!」と思わず声をあげても、地元の人はぽかんとしています。文学的な表現なのでしょうか、それともある特定の地域で限定的に使われていた言葉なのでしょうか。そういえば、気象情報でも、昔のように「しぐれる」という表現を聞かなくなりました。
情報源が東京発のマスコミのせいなのかもしれませんが、周りの人が、東京を中心とした思考、視点に支配されているように感じます。農業、林業などと無関係な地方の都会人なのでなおさらです。
80代のある人は「梅雨は雨ばかり降っていやだ」と言います。でも酒田の梅雨はあまり雨が降らず、さわやかな日が多いのに。教科書通りの普通の梅雨なら、梅雨前線は太平洋岸に沿って停滞するので、日本海側は影響が小さいのです。さわやかな日が続き、梅雨末期になってからようやく影響が出ます。でもずっと酒田に住んでいながら、それを実感しないで、テレビ・ラジオが言う通り、「じめじめした梅雨」というイメージがインプットされているようでした。
日の出が遅くなったこと、朝が涼しいことなどから、森のリスたちも少し寝坊しているようです。そのぶん、私たちと出会うチャンスが増えています。みんな冬の準備で忙しそうです。
筋肉美
P.S:時雨は初冬の季語だそうです。しかし、今日もそうですが、時雨のような雨の降り方は初冬に限りません。同じうような気圧配置なら、晴れているのに急なにわか雨が繰り返し降るということが起こります。雨ではなく、雷を伴ったアラレが降るようになると、いよいよ冬だなあということになります。