気象予報士が、今季最強の寒波が来ると言っています。12月に積もった雪は消え、年が明けても積もるほどの雪はまだ降っていなかったのですが。
それでも鉛色の雲が垂れこめた暗い冬景色です。こんなところで家の中にこもっていたら、やはり骨の発育には深刻な影響があるだろうと思います。
写真は前回と同じ1月11日早朝に撮影。車載温度計が−2℃でした。それでも冬眠をしないリスたちは元気に活動中。恋の鬼ごっこを繰り広げているカップルもいました。
さて、1日の能登の地震は、当初の印象を越えたすさまじいものだったことがわかってきました。津波の警報で高台の中学校駐車場に避難していて、自動的につながっていた車のテレビで定点カメラの映像を見る限り、津波の影響は見られなかったのですが。
ただ、地震で揺れた時のビデオで、珠洲市役所からの映像だったと思いますが、画面の一角から砂ぼこりのようなものがもうもうと立ち上り、かすんでシルエットに見えていた家々がその粉塵の中に沈んでしまったように見えたのが、なにかぞっとする瞬間でした。あれは実際に倒壊した瞬間だったのでしょうか。
時々切り替わる定点カメラの中継映像では、志賀原発の2本の煙突?が、一度だけブルっと震えたように見えました。ぼくの眼は最近、瞬間的な幻覚を起こすので不確かなのですが。
その志賀原発は、当初、「特に異常はない」と発表していましたが、実はちいさな異常は起こっていたという報告が小出しに出てきて、場合によっては深刻な事態になったかもしれないことがわかってきました。もし2011年の2.11の福島第一原発並みの事態になれば、さらに悲惨なことになっていたかもしれないと思いました。そもそもあんなに断層が密集しているようなところになぜ原発が建設されたのだろう?もっとも、断層だらけの日本列島に、原発が建てられる場所はなさそうに思えますが。
原発の事故では、放射線が放出されている可能性があるためにまず自宅待機することになっているそうです。しかし今回の地震では多くの住宅が倒壊しました。亡くなった方の多くが倒壊によるものと考えられていますが、自宅待機となれば倒壊の犠牲者はもっと多くなっていたでしょう。
また道路が寸断されたことも深刻です。避難することも、救援の車が入ることもできません。能登半島そのものが孤立した状態の下に置かれることになります。
ニュースを聞いた限りではまだ指摘がないのですが、福島では救援の車(作業車や、食料など物資の搬入)がエリアに入ることを拒否した例があったと聞きます。自分であったら、重度の被曝をする危険を冒して、危険なエリアに入っていく決断ができるとは思えません。皆さんはどうでしょうか?
逆に福島ナンバーの車が各地で迫害を受けたこともあったそうです。原発立地を引き受けたことが罪なのでしょうか。それなら、現在多数派と言われる原発推進を肯定する人々は、石を投げられる勇気がおありですか?