昔とっぽいと言われた俺からの悪口雑言
「パーティー券」と聞いて思い出すのは、教員時代、生徒指導部から「子どもたちに必ず伝えてください」と言われたことだ。 「パーティー券、略してパー券というのは、暴力団が資金集めに売るもので、パーティーなんていう実態はないものです。彼らは下っぱを使い、その下っぱはさらに街のチンピラを使って中高生に近寄ってきます。用もなく街をうろついていると、特に目立ってとっぽいかっこうをしているとカモにされるので注意するようにと、必ずその通り伝えてくださいよ。」と。 中学時代、そのチンピラの一味である同級生から「おめえ、とっぽいよなあ。」とよく言われたものの、「とっぽい」の意味がよくわからないまま大人になってしまった俺は、今さら「とっぽいってどういうことですか?」と聞くわけにもいかなかった。しかし、そのころも教頭や担任から「パー券を買うな」という注意はよく聞いた。なにしろ歌舞伎町はすぐ近くだったし。 それはともかく、今、世の中を騒がせている政治家の「パー券事案」も結局同じことなのだろう。さすがにパーティーの実態がないわけではなさそうだが、サンドイッチにビール、学者か評論家の退屈な「講演」や政治家のもっと退屈な「演説」がついて、1人2万円。 だれが買うのだろうと思ったら、個人ではなくほとんどが企業だという。もともとあった企業献金が禁止になったからパー券になったのだそうだ。 キックバックやネコババも問題だが、本質はパー券政治にあるのでは? だから日本の政治には市民の声が届かないのだ。政治はパー券を大量に買ってくれた企業に忖度して行われる。 それに国会も形骸化して、議決結果があらかじめ決まっているのは虚しいが、近ごろは国会の審議さえしないで「閣議決定」で決める。平和憲法を持つこの国が戦争できる国になっていくのは、すべて閣議決定ではなかっただろうか?法律も常識も知らないのなら「あたま悪い」のは政治家自身だけれど、わかっていてやるのだろう。最高学府の出身者だもの。それだけ俺たちはなめられているわけだ。 俺たちは暴力団ではないけれど、おとしまえはつけてやろうぜ、必ず!
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