白ヒゲのじいさんに遭遇。まだまだ元気です。ちらちら振り返りながら竹藪の奥に行くので、ついて行ったら、もう1匹出てきました。紹介したい相手だったのかな?それにしてもこの表情。
あっしに用でござんすかい?
鳥たちにとって移動と恋の季節。このごろ、ルリビタキを
よく見かけます。残念ながら、青い雄は撮影できていないので、以前の写真を。こんな鳥です。
ルリビタキ♂
さて、このごろ思ったことです。
NHK「みんなのうた」はその昔みんなで歌える歌だったのに
NHKの「みんなのうた」はテレビでしか放送しないらしく、決まった番組以外はもっぱらラジオつけっぱなしの我が家では、ほとんど聞く機会がありませんでした。
ところが4月からの番組編成で、午前11時ごろラジオR1で「みんなのうた」が流れるようになりました。でも結局「やっぱりなあ」という思いを新たにしたばかりでした。冒頭の短歌のような代物は、その時浮かびました。
「やっぱり」というのは、このごろ世の中に出てくる多くの歌は、みんなで歌える歌ではないなあということです。密室にこもってPCなどで作るからでしょうか?歌詞の意味も伝わらないし、歌の命であるとぼくが信じるメロディーも軽視されている。
「みんなのうた」は1961(昭和36)年にスタート、始めは外国の曲を含めて既製曲も紹介されましたが、番組オリジナルの曲も多かったこと、子どもにも口ずさめる曲であったことが特徴だったと思います。コミカルなものも多かった印象ですね。
時を経て、「みんなのうた」は時には妙に教育的になってみたり、内容が子ども離れしたりと、時代を映して変遷してきました。
ところで2020年のある日、テレビで俳優の上白石萌音が歌う「夜明けをくちずさめたら」を聞き、この曲は自分でもカバーしたいと思いました。ちょうどコロナの流行が始まっていて、この歌はコロナの脅威で家に籠らざるを得ない当時の自分たちの心境を映していると思ったのです。水野良樹(いきものがかり)の作詞作曲で「みんなのうた」で放送されたものだと知り、テキストを手に入れました。
ギターで弾くには知らないコードがたくさんあるのですが、ネットで調べました。歌も録音と音符の両方を参考にして、自分のものにできたと思います。
残念ながら、コロナのためバンドの練習も中断、再会できても発表の場がなかったり、コロナ下だからむしろ明るい曲がよいのではという声もあって、そのままになっています。
一番の問題は、やはりみんなでは歌うには難しいことでしょうか?
「昭和歌謡」が流行っているそうです。国内ばかりでなく海外でも日本の昭和歌謡が人気だとも。演歌は苦手なので、個人的には全面的には賛同できないのですが、やはり現代の歌が、ポップでないことが最大の理由ではないかと思います。
今のぼくはクラシックにはさほど魅力を感じなくなってしまいました。いえ、むかし少年合唱団にいたからクラシックが好きだと無理に思い込んでいただけなのかもしれません。好きなのは歌だけで、交響曲も室内楽も、本当はわからないのです。「裸の王様」の家来みたいですね。
でも、高校時代に出会ったドイツリートには本当に夢中になりました。ピアノが弾けないので、シューマン「詩人の恋」の何曲かはギター用に編曲したほどです。でも、決して歌に従属しないあの絶妙のピアノは、やはりピアノ以外では表現できないでしょう。
思うに、クラシックだって、特にロマン派以後、貴族だけでなく市民に解放されて以後は、音楽は当時のポップスだったのだと思います。そして作曲家は、評価された曲の楽譜を売ることが生活の糧だったわけですね。レコードやCDを売るように。そう思えば特別視する必要はないのでしょう。