オニグルミの実は熟しても青いままで、見ただけではわかりません。地上に落ちている実は、カラスのしわざか、風のせいか、はたまたクルミの木自身が品質の悪い実を落とす自己摘果か。
その落ちている実を時々踏みつけてみます。熟れていれば踏んでもつぶれないのですが、未熟なものはぐしゃりとつぶれます。この ごろようやく踏んでもつぶれない実が落ち始めました。
今までは、自分たちが埋めた去年の実などを掘り出して食べていたリスも、蓄えが尽きてくるころだったのですが、ようやく実りの季節になり、嬉しそうに枝から直接もぎとって食べます。まず果肉をかじり取る作業から始めることになります。もし、頭上でリスがこの作業をしていると、果肉がばらばらと落ちてきたりします。
今日の写真は、そのような新しいクルミを食べているリスです。ちょうど目のあたりに木漏れ日があたっていて、瞳孔が収縮しています。そしてほころぶ口元。どう見ても笑っているように見えませんか?
リスが笑うとは思えないのですが、写真に撮ると、笑っているような表情を浮かべることがよくあります。表情が豊かな動物であることはたしかです。
人類に近いチンパンジーは笑います。ゴリラも。動物園に中学生を引率した時、少しやんちゃな男子生徒に雌のテナガザルが惚れてしまい、うっとりと近くに座り込んでいるのを見たことがあります。恋心というものがあるのか、興味深いできごとでした。
犬はもちろん笑います。犬と暮らせばわかりますね、幸せを感じている時、犬の口角は上がります。馬もどうやら笑うことがあります。でも、人のような笑顔ではないのでわかりにくい。
笑いは、人を幸せにするだけでなく、健康の維持や増進にも良いのだそうです。たしかにラジオを聴いていて思わず笑ってしまったり、微笑みが浮かぶことはよくあり、たしかに気分はよい。でも本来、笑い事ではすまないような、でも笑うしかないようなこともたくさんあって、それは心をささくれ立たせてしまいそうになります。たとえば……。
人からいきなり「笑え」と言われたら、たとえ相手が芸人でも、「ほっといてくれ」とか「あんたに言われたくないね」などと返したくなりますよね。なんて無礼で無神経な、と。
ところが、山形県議会では「笑いで健康づくり推進条例」なるものが可決されたそうです。笑うことが健康に良い影響を与えるのならば、笑って暮らせる環境を整えることが政治だとは思います。そこを跳び越えて「一日に一度は笑いなさい」などとと言われたら、笑うどころか腹が立ってきます。年寄りだからだなどと言わないでほしいけど。
最後に、ノアザミの花にやって来たアオスジアゲハです。酒田には青筋の幼虫が食べるクスノキはないのですが、タブノキはたくさんあり、アオスジはよく見られます。でrもスピードが速いこと、高いところを飛ぶことなど、なかなか見つけにくい蝶です。