早稲田大学春秋会だより・第139号
令和6年8月28日 早稲田大学春秋会事務局
会員の皆さま、例年より短い梅雨が空け、酷暑が続いております。パリオリンピックにおける校友・学生の活躍を目にしながら、昨年以上に熱中症対応をはじめ体調管理に気を遣う夏であるように思います。春秋会においては、完全優勝した春の東京六大学野球の早慶戦第1戦の応援、6月8日の第130回総会は岩屋毅先生をお迎えして開催し、多くの会員が元気な姿で参集しました。その一方で奥島孝康元総長が御逝去されました。誠に残念でなりません。心より御冥福をお祈り申し上げます。 この秋に向けても、第131回秋季大会をはじめ、秋の墓参会、早稲田大学出陣学徒の会・献花式、中野正剛先生・祥月命日墓参、春に続き連覇を狙う秋の東京六大学早慶戦応援と恒例行事を企画いたします。早稲田大学においても10月20日に稲門祭が開催されます。多くのイベントにて、会員の皆さまの交流、懇親が深められることを大変楽しみにしております。初秋に向かいますが、まだまだ残暑も厳しく、熱中症対応や、流行が報道されている新型コロナウイルス感染症等も油断できません。くれぐれも体調管理等どうぞご自愛ください。皆さまと秋季大会や秋の恒例行事でお目にかかれますことを楽しみにし、冒頭の御挨拶といたします。 会長代行 髙原 孝
~~第131回総会のご案内~
日 時 : 令和6年10月26日(土)12時より開始(11時30分受付開始) 場 所 : 高田牧舎 会 費 : 5,000円
また、当日は秋季大会に先立ち、11時15分より「紺碧の空」歌碑に献歌を行います。お時間のご都合のつく方は大隈会館前「紺碧の空」歌碑前にお集まり下さい。なお、天候不良や予期せぬ事情により献歌が行われないことがあることをご了承ください。また、出欠については同封の返信ハガキにて令和6年10月16日(水)までに返信のほどお願いいたします。お問い合わせは事務局まで。 事務局 :TEL・03-6906-8093 :メールoishi-kaikei@voice.ocn.ne.jp 事務局より・春秋会の陣羽織(1枚8,000円)残り7枚です。
注 意!! 10月1日から郵便料金が値上がりします。 出欠返送のハガキはなるべく9月中にお願いします。 値上り以降に返送下さる方は値上げ差額分の切手を貼付して投函お願いします
〜第130回総会報告〜
令和6年6月8日(土)14時15分、梅雨入り前の時期ではあるが、快晴の陽光を清々しく受けて、有志20数名が「紺碧の空」歌碑の前に集い、元気良く歌い上げて伝統の「献歌式」を無事に終えた。今回の会場は、大隈タワー15階「森の風」を初めて選び、14時30分の受付開始から、遥か下の大学周囲の絶景を眺めつつ、心地よい感性を囁きながら参加者が集い始め、定刻まで40名が集合し、以下の通り総会を開催した。
【第一部】総会議題(15:00~15:10) [司会]齋藤徹也(副事務局長)今回、海老沢勝二会長は急用のためご欠席の件説明。 〈議題 1〉会務報告: 諸江昭雄(幹事長) 令和5年度報告、及び6年度の予定を説明。 〈議題 2〉決算報告: 大石和礼(事務局長) 令和5年度の決算報告につき説明。 〈議題 3〉令和5年度会計監査報告: 後藤臣彦 (監査幹事) 令和5年度の監査結果、全て正しかった事を報告。
【第二部】 講演会(15:10~16:15) [司会]諸江昭雄(幹事長) 〈演題〉石橋湛山没後50年~この国難を乗り越えよう~ 〈講師〉岩屋毅(自由民主党衆議院議員[大分3区]) 岩屋先生は大分県別府市生まれ、鹿児島ラ・サール高校卒業、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業(S56)後、鳩山邦夫代議士秘書として政治の基礎を学ぶ。大学在学中は雄弁会に所属、29歳で大分県議会議員、32歳で衆議院議員初当選、以後(当選9回)幅広く活躍を続け、現在は「令和の政治改革」を為し遂げるべく政治に対する信頼を回復し、国民が希望を持てる日本にしていくために邁進している。2023年6月に日本外交の道筋を考える議員連盟「超党派石橋湛山研究会」を立ち上げ共同代表に就任、今年の3月まで5回を数える研究会を開催している。 岸田文雄首相とは大学政治学科の同期生で、長年の親しい間柄。父親は大分日赤病院 の医師であったが、県会議員となり政治家となった。小医は人を直し、大医は国を直す!当時は「日本列島改造論」の全盛期であり迷わず大医(政治家)となる決心をした。 若い頃から古本屋を回り、石橋湛山の書物は随分と読んで来たが、ここ数年、もう一度「湛山」を読んでみようとしたところ、立憲民主党でも湛山研究の動きがあり、超党派で一緒に研究会を立ち上げ一気に100人が集まった。 「湛山」に何を学ぶのか? 《第一番》小日本主義(軍国主義批判) 1928年の軍縮会議、日本は一切を捨てる覚悟を持つべき(朝鮮、台湾、満州の全て不要)、当時の貿易量に比べ日本の利益にならない、世界中の植民地、先に日本は全て捨てろ! 《第二番》自由主義(個人主義) 徹底せぬ民主主義、国民としての人間は無い、偏狭なナショナリズム! 国家も宗教も哲学も、 目的に出会って人として生きる為に必要! 《第三番》自主独立の姿勢 第一次吉田内閣、ノーバッジの大蔵大臣GHQに対して退かない、生産力が向上しなけ れば駄目だ!内閣総理大臣となった。対米一辺倒にはならない、追従では駄目だ! 《退陣》冬の寒い時期に早稲田大学にてパーティーを開催したが、風邪を拗らせて僅か2ヵ月で退陣。 《戦後の世界秩序》 日中の国交、田中角栄は石橋に挨拶をして中国訪問、周恩来は共同生命発表で汗をかいておられた。日中米ソ平和同盟、ソ連フルシチョフに会いに行く、冷戦崩壊後の秩序が、また崩壊しつつある。 《大転換期》 近代の世相は、ただ事ならず! ウクライナ戦、ガザ戦、 世界のリーダーが自由に他国を潰す! 米中対立: GDPは、米3,800兆、中2,700兆、日600兆、軍事費は、米100兆、中40兆、日9兆 米中で世界2分(イデオロギー対立、体制対立 )はダメ!G7は複雑な状態、日は「自由」でなければトップにはなれない!経済のブロック、戦いは「安全保障」→ 戦争だ!適切なコントロールが必須だ。 《今後の進むべき道》 世界の気候変動、1,300万人が死んだ!民主主義が揺らいでいる、国会に暴徒が流れ込む、力による現状変更、ミサイル攻撃、地球全体の問題→ 戦争なんかしている時か! 《日本の現状》 現在こそ、日本の責任は極めて重要だ!この30年間経済成長はしなかった!政治は大 反省!→皆一緒に考えろ!人口は150万人の急減、新生児は70数万人しか居ない、人 口の4割は高齢・介護者、消費者対策・支援が必要だ! GDPは独に抜かれ4位、印にも抜かれれば5位、人は東京圏へ集中、大分県では全ての市町村にて人は減少、政治の信頼が必要だがダメ!何とか課題に挑戦せねばならぬ! 《今後どうして行くべきか?》 石橋湛山の説に従う!日本は「真の日本主義」、米から自立、お先棒担ぎはダメ、東南アジアとは多面的外交、「世界のっかい棒」とならねば! 岸田はサービスが過ぎた!ユーロ単一通貨がGDPの60%を越えてはならぬ!200%以上の負債をかかえている日本、人手不足・人材不足、 自衛隊は24万人、装備を増やして誰が動かすのか?台湾の願いは、現状維持・長期戦、敗れてはならぬ!有事ではなく無事でなければ!トマホークは重厚長大、ウクライナ=ドローンはゲームチェンジャー、ドローンに見つかれば、僅か5分後には攻められる。 《これからの日本》 敗戦時には人口7,000万、それが5,000万増えたが、今後は、逆に5,000万減ってゆく。単なるGDPの順位ではなく、一人ひとりの幸福を狙い、もう一度競争力を増やして行くべきだ!GDPは「人口✕生産性」、AIを使いこなし、家に居ながら仕事ができる日本独特の生産性、多様性を創出すべきではないか! 資本鎖国→ 世界の最下位196位、これではダメだ、LDGP対策超党派で「人が各々に幸 せになる道」を考えている。混血はOKだ、大いに多民族と交流すべき!もっとOpenな国になるべきだ! 今までは、冷戦に対応してきたのが日本の「政治改革」だったし、それで30年やって 来た。しかし、現在は新しい時代に適応して、自由で多様な国になるべきで、そのためには政治を確りと変えるべきだ! 「石橋湛山」の教えを基に、選挙対策も自由で節度ある体制を整え、政治にリーダーシップを取って貰わねば、多くの民の、多様な声に反応してより良い体制を創出して行けないのだ!此れを機に、今後も確りと頑張っていく。
【第三部】懇親会(16:15~17:00) [司会]青葉ひかる(副会長) 〈乾杯〉鈴木俊雄(最年長:S26法) 〈新入会員〉西村正臣(S37商)、日高孝史(H09教)のお二人が紹介された。 〈懇談〉鈴木大先輩の溌剌な音頭により全員が元気良く乾杯、直後にお二人の新人を加えて、あっと言う間に懇談会は盛り上がった。講師の岩屋先生を囲んだり、会員相互の自由な会話が進む中、会場の厳しい時間制約により閉会の時刻が迫る。 〈校歌斉唱〉石田明人(副幹事長) 〈閉会の辞〉高原孝(会長代行) 厳かな前口上と機敏な指揮の下、早稲田大学校歌一番、二番、三番を全員で、声高らかに確りと歌い上げ、最後に高原氏による、心温まる閉会の言葉を受けて全員が心地好く散会した。以 上 (片岡冬里記) 参加者(敬称略あ順)青葉ひかる、安藤良男、石澤一郎、石田明人、石塚順子、岩屋毅、大石和礼、大野正道、尾崎充、小野寺敏、片岡冬里、勝山宏則、金成政道、菊地一郎、岸田正和、岸田恵子、輿水敦、古関正裕、後藤臣彦、齋藤徹也、笹山俊彦、末谷芳朗、鈴木敏雄、鈴木康之、高田宜美、高原孝、武田淳史、田坂忠俊、土倉享一、南雲靖夫、並木隆史、成瀬晴代、西村正臣、日高孝史、南丘喜八郎、森本正博、守屋孝、諸江昭雄、谷中竜雄、山口桂子 以上40名
~2024年春季東京六大学野球観戦記~
早慶戦完全優勝 強い早稲田が還ってきた!
6月1日(土)JR信濃駅、集合時間の10時前に高原孝さんは既に到着して我々を待っていた。金成到着、すぐに森本正博さん到着、暫くして小野寺敏さんも到着。「4人が今日の春秋会観戦メンバーです、紹介の2人が神宮球場で合流します。諸江昭雄さんは高田宜美さんとバックネット裏からの応援です。申し訳ないが私は横浜稲門会総会の為、途中で退席します」と温厚な会長代行高原孝さん。今年は信濃町から神宮球場までの沿道に新聞を配ったりしていた学生応援スタッフがいない、流石に神宮球場に着くとやっぱりそこは早慶戦、熱気が爆発している。諸江昭雄さんが内野入場ゲイトに激励にお見えになる。応援席券と応援グッズは石田明人さんの手配、春秋会応援席に石田明人さんご紹介の慶應大学経済学部1年の冨永明日香さんも加わって早稲田の応援をしている。今年の早稲田は負ける気がしない、巧打者金森栄治助監督の存在が実を結んだと思う。早慶戦1回戦、観衆は3万人、宿敵慶應に8ー1で大勝した(2回戦は12ー2で連勝して完全V)。 今日はめちゃ暑かった、暑くても春秋会の法被を羽織る、背筋が伸びる。日焼け止めを塗らない両腕は真っ赤に炎症して後日水膨れになって皮が剥けた。 祝勝会は小野寺さんと森本さんと私で渋谷まで歩いて駅前の焼き鳥屋さんに、アルコールも焼き鳥も話もぜんぶ旨かった。(金成政道記) 参加者(敬称略・順不同)諸江昭雄、高田宜美、高原孝、石田明人、小野寺敏、森本正博、冨永明日香、金成政道、OB友人2名
~2024 春の墓参会参加報告~
3月30日(土)に春秋会恒例の春の墓参会が行われ、初夏を思わせる日差しが照りつける中、11名の方が参加されました。午前10時に護国寺に集まった参加者は、大隈重信侯とその親族が眠る墓地へ。いつもの通り参加者が協力して、手際よく墓地の中を掃き清め、墓石を磨いた後、記念撮影と校歌を奉納いたしました。その後は護国寺近くの中華栃尾で昼食。冷たいビールで喉を潤し、絶妙な焼き加減の餃子に舌鼓を打ちました。 昼食後は5名の参加者とともに、バスに乗って谷中墓地へ。小野梓先生の墓前に花を手向け、お線香を供えました。また谷中霊園には様々な有名人が眠っており、牧野富太郎博士、日本の美術界の巨匠横山大観氏、新しい一万円札の顔となる渋澤栄一氏、そして大隈侯に爆弾を投げつけた玄洋社の来島恒喜氏のお墓を巡りました。特に大隈侯が右脚切断の大怪我を負ったにも拘わらず、来島氏のために立派なお墓を建立したというお話を伺い、深い感銘を受けました。最後は石橋湛山先生が眠る善性寺へ。昨年は湛山先生の没後50周年、そして今年は生誕140周年の節目の年にあたり、参加者一同敬意を込めて墓前にお参りしました。墓参会後はお清めの宴席へ。天候にも恵まれ楽しい墓参会となりました。 (南雲靖夫記) 参加者(敬称略あ順)青葉ひかる、石田明人、大石和礼、小野沢純一、片岡冬里、金成政道、鈴木康之、高原 孝、南雲靖夫、森本正博、山中賢一、以上11名
~秋の恒例行事のご案内~
~2024秋の墓参会~
秋の墓参会は護国寺の大隈先生と染井霊園。初代学長・第3代総長の高田早苗先生、 第2代総長、第4代学長の塩澤昌貞先生、第3代学長の平沼淑郎先生、大隈講堂設計者の佐藤功一先生です。 日 時: 令和6年9月28日(土)午前10時 集 合:音羽護国寺の山門前 会 費:1000円(花代、線香代、タクシー代等) ※昼食は各自ご負担でお願いします。 参加申込は封筒に記載のファックスまたはメールにてお願いします。
~早稲田大学出陣学徒の会・献花式~
献花式は、例年通り稲門祭記念式典に先立ち、総長以下大学関係者出席の下挙行されます。先の大戦中、昭和18年に東京・明治神宮外苑競技場において出陣学徒壮行会が催されました。「平和の碑」の前で、戦火に斃れた尊い先輩の霊を慰め、思いを新たにしようではありませんか。 日 時:令和6年10月20日(日)午前9時00分~ 場 所:大隈講堂左隣り、学生食堂連絡路の右側「平和の碑」前
~中野正剛先生・祥月命日墓参~
「天下一人を以て興る」の精神を説き、厳しい言論弾圧のもと戦時中、東条軍事政権と闘った偉大なる言行一致の哲人、政治家中野正剛先生の御命日に御家族と一緒に墓参を行います。 日 時:令和6年10月27日(日)午前10時00分 集 合:京王線・多磨霊園駅改札口 参加希望者は開催1週間前の10月20日(日)までに下記のいずれかにお申込み下さい。 申込先:春秋会事務局 もしくは、諸江幹事長携帯080-1060-7291
~秋季東京六大学野球・早慶戦の応~
学生応援席にて応援、試合終了後は希望者にて懇親会を行います。ただし、諸情勢を鑑み開催しないこともあります。 日 時:令和6年11月9日(土)午前10時00分 集 合:JR信濃町駅改札口前 会 費:1,000円(現時点で公表されている料金です。入場料・応援用具代) なお、お弁当は各自で調達のこと ※第1戦です。お間違えないように!! 応援参加希望者は10月30日(水)までに下記へお申込み下さい。 申込先:髙原会長代行090-4948-7309
~新入会員のご紹介です~
前号発行以降、次の方が入会されました。 (敬称略あ順)山中賢一
~令和6年度年会費納入者一覧です~
令和6年4月1日から8月28日までに納入してくださった会員です。(敬称略あ順) 青葉ひかる、浅井 潤、浅田宗良、甘利 廣、雨宮正英、安藤良男、安楽明郎、石澤一郎、石田明人、石田菊香、石田 誠、伊藤威知郎、猪瀬敏彦、今井信夫、岩間正春、海老沢勝二、大石和礼、大野正道、尾崎 充、小野沢純一、小野寺敏、笠間 順、片岡冬里、勝山宏則、加藤暢之、加藤善髙、門脇功洋、金成政道、川崎大八、菊地一郎、輿水 敦、後藤臣彦、齋藤徹也、佐藤裕彦、篠原 豪、島崎健司、新宮清志、鈴木昱生、鈴木宏治、鈴木敏雄、鈴木康之、関 廣義、高田宜美、高原孝、滝口順子、武田淳史、田坂忠俊、田中克明、田中寿三郎、土倉享一、手塚善雄、遠井信久、中尾公一、中川幹雄、中島久子、中島ヨシ子、中西 剛、南雲靖夫、名塚章一、並木隆史、成瀬晴代、西村正臣、野島正憲、幡野日出夫、日高孝史、古川淳一、真砂太郎、松崎 淳、松本賢悟、南 隆、南丘喜八郎、三室直人、村原正隆、森本正博、守屋 孝、諸江昭雄、谷中竜雄、山口桂子、山中賢一、山平匡人、横山重文、若林和茂、渡部眞之助
~寄付の御礼~
下記の方々から寄付をいただきました。ありがとうございました。 (敬称略あ順)青葉ひかる、安藤良男、猪瀬敏彦、遠井信久、中川幹雄
~御冥福をお祈りいたします~
(敬称略あ順)奥島孝康(第14代総長)
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