酒田の郊外をドライブしていたらこんな光景が。まるでおみくじを結ばれた神社のご神木のようでもありますが、これはカラスの群れ。
拡大してみると、頭の形が独特で、在来のハシブト、ハシボソのどちらとも違っています。
「星の王子さま」の冒頭に登場する、頭がゾウを飲み込んだウワバミのような形?これがうわさのミヤマガラスのようです。冬になると大陸から渡ってくるというカラス。時々、コクマルガラスという種類も混ざっているらしい。
からすは秋からペアを解いて、若者集団とともに集団を作ります。これがねぐらに集まるとなかなか壮観なのですが、これに大陸からのミヤマガラスも加わるので迫力満点。カラスに偏見や恐怖感を持つ人は、鳥肌が立つつ光景でしょう。これがカラスを駆除せよという声になり、行政の背中を押すわけです。しかし、駆除は夏に行われるので、ミヤマガラスはこの迫害をくぐり抜けます。理不尽だと思いませんか?
しかも、カラスにとっての環境が整っていれば(つまり、餌が豊富、ねぐらが確保できるなど)、すぐに数を回復できるので、駆除はイタチごっこになってしまいます。(イタチごっこ?イタチに失礼ですね。カラスごっこと言い換えるべき?)
この日は、カケスの撮影に成功しました。ハトサイズの烏の仲間です。英語ではジェイ、文字通りジェイジェイとしわがれた声で鳴きます。
ところが、カケスはモノマネ名人。ヒヨドリの声を本物より良い声で真似しているのを聞いたことがありますが、美声すぎて不気味でした。木を切る音、ほうきで掃く音などなんでも真似るといい、山の怪談の多くはこやつが犯人かもしれません。
昨日、今日は日本海側はフェーン現象もあって気温が高く、渡り鳥はそわそわしはじめたようです。白鳥の北帰行が本格化してきました。
今朝はとりわけ大きな群れが、鳴き交わしながら跳んでいきました。
追伸:この日の夕方、さらに大きな白鳥の群れ。最上川を飛び発ってすぐだったのでしょうか、始めは長い一列横隊でしたが、空中で2つの錨型になり、頭上で二つが交差して二重の錨になりました。軍楽隊のドリルを見ているようでした。