気温が急上昇しておちつかない気分。春一番を見つけに行こうと、急八幡町(やわたまち)の八森公園にでかけました。先日はカンジキでトレッキングしたコースです。この日は「啓蟄」、暦の上では虫けらどもが穴から出てくる日とか。文字通り、ユスリカみたいなちいさな虫が群れてとんでいたりしましたが、残雪の上にはこのような昆虫が。
これは、セッケイ(雪渓)カワゲラと思われます。多くの昆虫類は雪の上では仮死状態、あるいは凍死するのに、平気で歩きまわっています。
期待していたのはこのキクバオウレン。このあたりではマンサクと競って咲く春一番の花です。
雪が解けると、既に菊の葉に似た緑の葉を広げています。セツブンソウ、ミスミソウ、イチリンソウなど、地元で雪割草と呼ばれる花の多くは、雪が解けるころ花を咲かせ、その後で葉を伸ばし、花が終わると急いで実をつけ、地上から姿を消してしまいます。キクバオウレンのように既に葉を茂らせているのはフライング。それじゃスプリング・エフェメラルではなくフライング・エフェメラルだよ!
てなことをつぶやきながら歩いていたら、雪の残る道に、ウサギやタヌキ、テン、キツネなどの古い足跡にまざって、比較的真新しいヒヅメの跡。去年の今頃出会ったカモシカと思われます。
さらに歩いて行くと、小さな植物園があり、黄色い満開の花をつけた灌木がちらほら。マンサクですね。近くには赤い花のマンサクもありました。調べると、黄色いふつうのマンサクは、日本海側に特有のマルバマンサク、赤いのはその亜種でアカバナマンサクというそうです。
言い忘れました。今では珍しくなったかもしれないイラガの繭。こどものころ、小鳥の卵だと信じていたものですが。それと、うす緑色のヤママユの繭、萌黄色のウスタビガの繭も紹介します。
イラガの繭
ヤママユ
ウスタビガ