ラブラブなカラスのカップルに出会った八森公園では、空に向かって高らかにさえずるホオジロもいました。ホオジロのさえずりを、よく「一筆啓上つかまつりそろ」と聞きなしますが、実は様々なバラエティがあり、この日は「かたじけなく存じそろ」と聞こえました。昔読んでもらった昔話に出てきた聞きなしです。
3枚の葉がプロペラのようなエンレイソウも芽を出し、既に花が咲いています。
こちらはキクザキイチゲ。キンポウゲ科アネモネ属の花です。。
キクザキイチゲには、紫色のもあります。
ツバキ(ヤブツバキ)はおそらくこのあたりが北限なのではないでしょうか。
横浜では1月になると咲き始めましたが、こちらでは4月がピーク。サクラとツバキが咲き競う感じです。でも今年は11月から咲いていた株もありました。庄内の東側の出羽山地に行くと、ヤブツバキに代わってユキツバキが現れます。
そしてなにより驚いたのが、このカタクリ
酒田に移住して、3月にカタクリを見たのは始めてです。いつも、桜が咲いたらカタクリを見に行こうと言っているくらいですから。
さて、これは何の花?
拡大すると、ラフレシアみたいです。あの世界最大の花の。
葉はこれ。。
これがコシノカンアオイですギフチョウの食草として知られていますね。(ギフチョウと棲み分けているヒメギフチョウの食草は、同じ仲間のウスバサイシン)ギフチョウは春だけ羽化してくる「早春の女神」。ちょっと毛深いけれど、氷河期の生き残りらしいので。ギフチョウの写真は、撮れたら掲載します。で、カンアオイのこの地味な花ですが、必ず地面にくっついて咲きます。聞くところでは、花粉の媒介をナメクジに頼っているらしいのです。園芸で使うナメクジの誘引剤と同じ臭いがするのかもしれませんね。(江戸の将軍徳川家の家紋、三つ葉葵は、このカンアオイでしたね。)