3月31日の朝、森でウグイスの初鳴きを聞きました。去年は冬も笹鳴きといわれる地鳴きが聞こえ、ウグイスがいることがわかったのですが、この冬は笹鳴きも聞かれず、どこかに行ってしまったようなのです。
ウグイスは薮に隠れて行動することが多く、なかなか姿を見せないのですが、チャッチャという鋭い地鳴きをします。色は地味な褐色ですね。ウグイスが鳴くころ、陽気で人見知りしないメジロが桜や梅の蜜にに集まってきます。それであの緑色の鳥がウグイスだと勘違いした人がいて、メジロの色をウグイス色と言うようになったのではないでしょうか。
この日は時間があいたので、鶴岡市の大山地区にある上池まで、春の花がどこまで咲いたかをチェックに行きました。(大山には上池、下池という2つの池があり、冬鳥が集まるので、ラムサール条約によって保護されています。)
池の背後にある里山には色とりどりの春の花が咲き乱れます。例年4月半ばから咲き始めるのですが、すでにカタクリは見ごろでした。
カタクリが咲けば、黙っていられないとばかりに羽化してくるのが、春の女神のギフチョウ。すでに何匹も飛び交っていました。
ギフチョウ
向こうからヒラヒラ飛んでくる白いチョウは何だろう。見ていると、道端に降りてとまったようです。ところが降りたはずのところに何もない。枯れ葉があるだけなのです。しかし、目を凝らすと、いた! なんと枯葉に擬態しています。しかも体を横倒しにして、完全に枯葉になりきっている。これは土遁の術か、はたまた木の葉隠れの術か?
枯葉に擬態したチョウ
しかし、確かに白いチョウだった。つまり翅の表は白く、裏側が枯葉の色をしているわけです。図鑑で調べると、ツマキチョウというのがそれらしいのですが、図鑑には生態までは書いていないので確信がもてません。
以下、この日出会った花やその他です。
おなじみオオカメノキの若葉
葉が広がると
カタクリ
青いキクザキイチゲ
エゾエンゴサク
シダ類の新芽