NHKの籾井会長が、熊本地震に関して、原発報道は公式発表に限定することとしたそうです。専門家の見解を伝えても国民の不安をかきたてるからだと。しかし考えてみれば、籾井一人を悪者に仕立てなくとも、NHKはもともとそのような体質を持っていたのではないでしょうか。3.11報道でもそうでした。特に原発に関して、科学専門の解説委員が、「心配はない」という主旨の公式見解を滔々と述べたてていたのを記憶しています。実は深刻だったということは、受け手が疲れ、心が麻痺するころに、後出し、小出しという手法で発表していましたよね。
今は籾井会長が、悪役を一手に引き受けているわけで、元々の体質は不問にされる、これはかなり巧妙です。許してはいけない。
ところで、この「熊本地震」という命名もひっかかります。「熊本」と地域を限定して名づけることで、鹿児島県の川内原発、佐賀県の玄海原発、愛媛県の伊方原発に関心が無くのを逸らしていると思うのはうがち過ぎですか?
でも、阪神大地震は「阪神・淡路大地震」、東北大地震は「東日本大地震」と、被害や影響を受けた地域を包括する名前に変えましたね。大分県、佐賀県、宮崎県などでも被害や影響が出ているのに、なぜ熊本にせばめて名前をつけるのか、とても不思議です。
さて、「ニワトコの白い花が咲くころ」という歌が、ドイツにあったそうです。ニワトコの白い花が咲きました。まもなくつぶつぶの赤い実がなります。果実酒にすると、真っ赤なリキュールになります。
その歌がフランスに伝わると、「リラの花が咲くころ」という歌になりました。リラはLilac英語読みではライラック。ライラックも咲き始めました。写真は近所の学童保育所にあるライラック。満開になると豪華なのですが。
その歌が日本に伝わり、宝塚少女歌劇団を象徴する歌になりました。リラはスミレに変わりました。日本ではリラがあまりポピュラーでなかったせいかもしれません。森の林床のひだまりに、この季節だけ出現するスミレの園です。
スミレは種類が多すぎるので、種名を調べることはやめました。でもこれはタチツボスミレの仲間ではないかと思います。里山にも、道ばたにもスミレが咲いています。アスファルトの割れ目にもスミレがあります。たくましさに感動しますが、移植すると失敗します。
スミレが咲くのも今の季節だけですが、種類によっては秋まで実をつけています。花をつけずに実を作ることができるのです。隣に住む義理の叔母は、花の咲かないスミレだと思って、がっかりして抜き取ってしまいます。かろうじて生き残った株が今花を咲かせています。
ところで例のビンカの花ですが、まとまって咲くとこんな具合です。