24日夜は、「冬の白夜」とぼくが勝手に呼んでいる現象がありました。もちろん一日中太陽が沈まないという本家の白夜は、高緯度地方で見られるもので、経験したことはありません。しかし「冬の白夜」も、深夜、外が薄明るいのです。外をうかがうと、砂のような細かい雪が激しく降っています。確かこの日は満月。雲を通して届く月光、町の街灯ななどの灯りが、降りしきる雪に乱反射しているのだろうと思います。
今日26日は気温が上がり、屋根からの落雪の音がズシンと響いています。当たると生命に関わりそうです。
歯科のメンテナンスで日吉町まで行ったついでに、日吉町界隈を散歩しました。最上川船唄に「酒田今町啼いて通るカラス、銭ももたずに買おう買おうと。」と歌われる、かつての今町がこの日吉町です。「買おう」とはつまり「女郎を買う」という意味ですね。
「白バラ」。ローマ字の看板のエスの字がなくなって「イロバラ」になってしまっています。たしかにこのあたりは、昔の色街だそうですが。東北、北海道最後のキャバレーでしたが、昨年12月に閉鎖しました。ファンや芸能人が集って大々的なグランドフィナーレを開催したとのこと。

料亭の「山王くらぶ」。竹久夢二のコレクションや、三大つるし雛のひとつ、傘福の展示でも知られています。
日枝神社の鳥居。神仏混交の鳥居と思ったのですが、これは山王神社特有の鳥居とのことです。山王神社と日枝神社は同じとのこと。
酒田舞子で知られる「相馬楼」と料亭「香梅咲」の間の路地。この先に聖観音で知られる光国寺があります。かつては遊女の信仰を集めていたとのこと。観音堂には狛犬があり、これぞ神仏混交の名残りです。右側の板塀が相馬楼。