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江戸琳派の旗手 鈴木其一 展
正法寺に縁のある江戸琳派を代表する絵師 鈴木其一の展覧会が、10日(土)から六本木のサントリー美術館で開催されています。
2016年9月10日(土)~10月30日(日)
10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)
火曜日休館
鈴木其一 江戸琳派の旗手
引用元:サントリー美術館 ホームページ
鈴木其-(すずささいつ・1796~1858)は江戸時代後期に、江戸琳派の優美な画風を基盤にしながら、斬新で独創的な作品を描いた画家として近年大さな注目を集めています。その其-の画業の全容を捉え、豊穣な魅力を伝える初の大回顧展を開催します。
江戸時代初期の京都で俵屋宗達(たわらやそうたつ・17世紀前期に活躍)が創始した琳派は、尾形光琳(おがたこうりん・1658~1716)により、さまざまな流派が活躍した江戸時代絵画の中で最も華麗な装飾様式として確立されました。光琳が活躍した時期の約100年後に、江戸の地で琳派の再興を図ったのが酒井抱一(さかいほういつ・1761~1828)です。抱-は京都の琳派様式からさらに写実的で洗練された画風を描くようになり、その新様式はのちに、京都に対して「江戸琳派」と呼ぱれています。
そのような江戸琳派の祖・抱-の一番弟子が其-です。其-は寛政8年(1796)、江戸中橋に誕生しました。文化10年(1813)、数え年18歳で抱-に入門。4年後に兄弟子で姫路藩酒井家家臣の鈴木蟻潭(すずされいたん・1792~1817)の急死を受け、養子に入り鈴木家の家督を継ぎました。
文政11年(1828)、其-33歳の時に抱-が没して以降は、一門の中でも圧倒的な存在感を示し、その作風は次第に師風を超え、幕末期にかけて大さく変容を遂げます。とくに30代半ばから40代半ばにかけてはダイナミックな構成や明快な色彩を多用し、新たな其一様式が築かれました。さらに晩年にはより挑戦的で自由な作風を開き、近代を予告するような清新な作品も少なくありません。
このように、抱-の実質的な後継者としての自負、光琳に連なる琳派画家としての誇り、さらに酒井家家臣という立場が上質で機智に富む画風を育み、多くの其一画が大名家や豪商の厚い支持を得ました。
本展では抱一画風を習得する門弟時代、躍動感溢れる作風を次々と手掛けた壮年期、息子・守-(しゅいつ)に家督を譲った晩年と、其-の生涯と画風の変遷を丁寧に追います。また其-は多<の弟子を育成して江戸琳派の存続に大さく貢献しており、近代まで続くその系譜も辿ります。まさに「江戸琳派の旗手」として目覚ましい活躍をみせた其-。広<知られた其-の名品や新出作品など、国内外からかつてない規模で作品が一堂に揃うこの展覧会は、江戸の画壇を豊かに彩った其一画の魅力とその展開を、存分に堪能していただける貴重な機会となります。
朝顔図屏風
アメリカ・メトロポリタン美術館 所蔵
中央垣根の向かいにある鈴木其一のお墓
鈴木其一 (一)
鈴木其一 (二)
鈴木其一 (三)
鈴木其一 (四)
鈴木其一 (五)
鈴木其一 (六)
鈴木其一 (七)
鈴木其一 (八)
鈴木其一 (九)
鈴木其一 (十)
鈴木其一 (十一)
鈴木其一 (十二)
鈴木其一 (十三)
鈴木其一 (十四)
住心山 正法寺さんの書棚
トピック日: 2016-09-11
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